Yes Second Life

セカンドライフ向けWebサービスを作ってました。このブログではVR・メタバースのことを書いていきます

PathFindingで、自分についてくるオブジェクトをつくる

これは、セカンドライフ技術系アドベントカレンダー向けの記事です。

自分についてくるオブジェクトは、今までも力技でつくれたんですが、最近追加されたPathFindingを使うと、とても簡単に実装できます。


Secondlife Pathfinding機能 - llPursue - YouTube

PathFindingは、直訳すると経路探索ですが、色んな動きができるNPC(ノンプレイヤーキャラクター)を作れる機能になっています。自分についてくる他にも、何かから逃げる動きをさせたり、特定の場所を徘徊させたりもできます。

何かについてくるようにしたい場合は、次のようにすればできます。

default
{
    state_entry()
    {
        // オブジェクトをPathfindingのキャラクターに設定
        // 実際には引数には色んなパラメータが渡せます
        llCreateCharacter([]);
    }
 
    touch_start(integer total_number)
    {
        // タッチした人の2m後ろを追跡する
        llPursue(llDetectedKey(0), [PURSUIT_OFFSET, <-2.0, 0.0, 0.0>]);
    }
}

たったこれだけ、llCreateCharacter関数で、Pathfindingのキャラクターとして設定し、llPursue関数で追跡させるように命令すればOKです。llPursue関数にもリストでいくつかの引数が渡せます。

オプション 説明 デフォルト値
PURSUIT_OFFSET 追跡対象からの距離 ZERO_VECTOR
REQUIRE_LINE_OF_SIGHT 動作するのに物理的に到達可能である必要があるか FALSE
PURSUIT_FUZZ_FACTOR PURSUIT_OFFSETからランダムで位置をずらす、0.0~1.0で指定 0.0
PURSUIT_INTERCEPT ターゲットの未来の位置を予測して動くか FALSE
PURSUIT_GOAL_TOLERANCE 実際のゴールからどれくらい離れてるのを許容するか 追跡者の大きさに比例

とても簡単に高度な動きが実装できるので、試してみると面白いとおもいますよ( ̄∇  ̄ )